鹿児島は大雨の影響で、各地で土砂崩れや川の氾濫などの被害が出ています。 自然災害にも耐えれる家づくり、土地選びを行いたいと思っている白澤です。
前回に引き続き、素材選びについて書こうと思います。 床が決まれば今度は壁。壁一枚といえども色んなものが干渉してきます。それを踏まえ、どんな素材にするか考えなければならないので、色んな事を考えなければなりません。基本は床に合わせて決めていきます。それでは、詳しく見ていきましょう。
目次
壁の素材の種類
住宅でよく用いられている素材は、漆喰、壁紙、木板張りなどが挙げられます。これらの素材は代表的な床材であるフローリングとの相性がとても良いからです。素材感や色味の統一が空間に一体感をもたらします。
よく用いられる素材
そんな代表的な素材とは別に、お家にアクセントを加える素材もいろいろありますので、今回はそちらを中心に紹介したいと思います!
※ここで言うアクセントとは壁に機能性をつけたりすることです。メインの壁材にはならないのですが、加えることで普段の暮らしに役立つものばかりです。
タイル
有名な素材ですが、タイルです。タイルと言っても素材は様々で、代表的なのは鋳物。ペースト状の土を焼いて形成したもので、任意の形に形成されます。他の素材は、石材、木材などがあります。
様々なメーカーが商品を出しており、一通り全部見ようと思うと一苦労するぐらい様々な表情のタイルがあります。それだけ、家の雰囲気を自在に変えることができるということです。世界中のタイルを集めるコレクターもいるぐらいです。
そんなタイルですが、個人的に、役割は2つあると思っています。化粧と防汚です。例えば、鋳物タイルは鏡面と粗面のものがあります。鏡面が生み出す艶感が壁面に出ることで、空間に高級感を生み出します。
粗面だと落ち着きをもたらす、同じタイルでも選ぶものでもたらす効果が変わってきます。また、鏡面タイルは液体ガラスがコーティングされていることがほとんどで、このガラスが油汚れを防ぎます。
有孔ボード
どんなボード?これは単純に孔の空いたボードですが、これ一枚あるだけでお家の片付けや飾り付けのアクセントになります。穴の部分にフック形状のアタッチメントを取付けることで、洋服や工具を掛けたりすることができます。
普通に収納棚を設ければいいわけでもなく、この有孔ボードは奥行きを必要としません。強いて言うなら板の厚み5~6mm。棚を設けるとすればどんなに奥ゆきの小さい棚でも80mm程度は必要になります。これは、部屋を広く使えること、プランの幅が広がることなど色んなメリットに繋がるわけです。
個人的にはこの有孔ボード自体も化粧材としてのアクセントになるのではないかと思っています。
黒板
お子様がまだ小さい方へ、お絵描きが自由にできる黒板はいかがでしょうか?紙に絵を書くとそれが放置されて散らかる部屋の原因になりますが、壁面が黒板になると、書いたまま放置しても、それがディスプレイになり部屋のアクセントに!
さらに、簡単に消せて新しい絵をまた書ける、お家にとっても子どもにとってもいい壁材と思います。しかも、この黒板には塗料もあります。もうお家を建てられた方も、壁が木板貼りなら塗料を塗ることでその箇所が黒板になりますよ!ぜひご検討してみてください。
塗装
子ども室やプレイルームを明るい空間にしたい!書斎をもっと落ち着いた空間にしたい。という方は塗装を施すのが、簡易的でお手頃に仕上がります。フローリングの木の色、壁の漆喰の白だけで十分明るい色になりますが、褐色の緑や赤が作り出す色味はまた、空間にアクセントを加えることと思います。特定の色味が好きな方はおすすめします。
ニッチ
凹みのある壁面です。ここに飾り付けをしたり、目立たせたくない給湯器のリモコンやインターホンを設けることで隠すことができます。壁の凸凹がなくなり、内装がスッキリします。
壁材以外に検討すべきこと
ここまでは、壁材そのもの話をしましたが、次に壁材にプラスαで取り付ける素材について書きたいと思います。
巾木(はばき)
巾木とは床面から40mm程度立ち上がった部分です。床面と壁面との見切りにもなりますが、この巾木があることで掃除機をかける時などに壁を保護する役割をします。
腰壁
寝室に主に取り付けられる腰壁、名の通り床面から腰の高さである70cmまで板が立ち上がります。ベットを設置するときに壁を保護します。また、木がたくさん見える家がいい方のリビングにも用いられます。
窓枠
開口部に取り付けられる窓枠。これがないとアルミサッシを取り付けた箇所の継ぎ目が見える、漆喰の壁面にアルミが露骨に見えるなど、見栄えが多少悪くなります。さらに、この窓枠を綺麗な横一直線のラインで仕上げると、見栄えがよくなるだけではなく、ちょっとした飾り棚に!とてもおすすめです。
廻り縁
壁面と天井面の見切り材です。見切り材があることで、素材がキレイに見えます。洋風の家では設けないことが多々あります。
お気に入りの素材
色々壁材を挙げましたが、私のお気に入りの素材を最後に書こうと思います。それは、漆喰です!漆喰は仕上げ方で様々な表情が生まれ、洋風の家に対して綺麗な鏡面で造ったり、和風の家に対して重厚な粗面を造ったりすることができます。木目が見える家が好きな私は、ぜひとも仕上げを粗面にしてゆったりとした暮らしを送りたいものです。
さらに漆喰を厚く塗った箇所は調湿作用が働き、夏場はカラッとした空気、冬場は対ウイルス作用があり、年間を通して健康的な暮らしを送ることができます。
まとめ
今回挙げた壁剤の中で気になったものはありましたか?ワンポイント壁材にアクセントを加えて、家づくりをより豊かにしていただけると幸いです。