見学会は「完成」でも「新築」でもなく、「施主邸見学会」を見るべき!その理由と5つの攻略法。

見学会は、住宅メーカーの実力や、あなたの理想の暮らしを確認するチャンス

新築でお家を考えている方にとって、各住宅メーカーが開催する「見学会」はとても参考になります。実際のお家の間取りを見ることで、その住宅メーカーの“設計力”が確かめられますし、お家の細部を見れば、大工さんの“施工力”も分かります。

何より、見学することで「ここは私が建てるときもマネしたい」とか、「フローリングは明るい無垢材がいい」などなど、あなたの理想の暮らしを具体的に想像することができます。

さて、そんな見学会。実はいろいろな種類があるのをご存知ですか?

  • 建築現場(構造)見学会
  • モデルハウス見学会
  • 新築完成見学会
  • 施主邸見学会

などです。
今回は、その中でも「最も重要!」な施主邸見学会について、詳しく解説していきたいと思います。

施主邸見学会とは?

施主邸見学会は、その名の通り、その住宅メーカーで建てて実際に住んでいる「施主」のお家を見られる見学会です。「お住まい案内」や「暮らしの見学会」、「ライフスタイル見学会」と呼んでいる住宅メーカーもあります。webで写真を見たり、口コミを調べたりするのに比べて、得られる情報量と信頼性が段違いです。自分の目と耳で確かめるわけですからね。「百聞は一見にしかず」というやつです。

「実際の生活の様子を見られる」という大きなメリットがある反面、「施主は住宅メーカーから謝礼をもらっているので信用できない」といった意見がネット上で見受けられます。これについては、「そうかな?」と思いますので後述しますね。

それでは、施主邸見学会の攻略法をみていきましょう。

【攻略法1】気になることは、施主に直接質問してみよう

施主邸見学会の一番のポイントは、やはり「施主に直接質問ができる」です。真剣に検討中の住宅メーカーの施主邸ならなおさら。あなたが建てたいお家の要望によって、聞いておきたいことは色々あると思いますが、抑えておくべき質問は以下の8つ。

  1. 土地探しは何をポイントにされましたか?
  2. 家づくりで特にこだわったことは?
  3. この住宅メーカーを選んだ理由は?
  4. 住んでみて、もっとこうしておけばよかったな、と思うところは?
  5. 収納量は足りてますか?また、どんな収納を採用しましたか?
  6. 子ども室はどう使っていますか?
  7. 光熱費に変化がありましたか?
  8. アフターメンテナンスの状況は?

せっかくの見学会です。ガンガン質問しましょう。上記にプラス、気になったところもドンドンいきましょう!

「施主は住宅メーカーから謝礼をもらっているので信用できない」という意見についてですが、まぁ、それはそうかも、ですね 笑。営業上手な施主なら、「この質問にはこう答えましょう」と、メーカー側の担当者と打ち合わせをしているかもしれません。“応酬話法”というやつですね。そうだとしても、ウソをつくことはないと思いますが。

それに、「営業上手な施主」なんて、ごくごく一部のハナシ。基本的には、施主も人です。しかも、あなたと同じようにマイホームに憧れて、先に夢を叶えた先輩。あなたを騙してでも謝礼をもぎ取ろうとしてるんじゃないかって、考えすぎだと思いませんか?

「やっぱり信用できない」と思う方。オーケーです。それでも施主邸見学会は、行く価値があります。そもそもですが、施主に聞かなくても分かること、というのもあるんです。さぁ、次の攻略法に行きましょう!

【攻略法2】子どもはウソをつけない

お子さんがいる場合は、お子さんに聞いてみるのも有効です。子どもはウソをつけないものです。「ホントは〇〇なんだよ」とか言っちゃうかもしれません 笑。

さらに、住宅メーカーの担当者とお子さんの関係性も、よく観察してみてください。仲が良ければ、施主ファミリーと住宅メーカーが良好な関係を築けている証拠ですよ。

【攻略法3】すでに担当者が付いているなら、見学前が勝負

もし、あなたに住宅メーカーの担当者が付いていて、その担当者から「見学会に行きませんか?」と言われているとしたら、見学前が勝負です!

先程の8つの質問、覚えていますよね?

「その見学会で、お施主さんに聴いておいたほうがいいことはなんですか?」と、担当者に尋ねてみてください。そこで、先程の8つの質問しか出てこないようなら・・・。

残念です。その担当者は、あなたの家づくりのことを、真剣に考えていない可能性が高いです。たくさんある見学会のひとつ、受注のための単なるイベント、そんな認識なのでしょう。施主邸見学会はあくまで施主が主役、自分は付き添うだけ、という感覚で、油断している担当者も多いんですね。

逆に、あなたや、あなたの家族の要望を汲み取って、質問を考えてくれる担当者なら・・・かなり信頼できます!本気で家づくりに向き合ってくれています。

ぜひ、お試しください。

【攻略法4】収納量、収納法をチェックしよう

モデルハウスや新築完成見学会でも、暮らしが想像しやすいようにディスプレイがされていますが、あれはあくまでイメージです。実際の生活には大量の“物”がいります。それは、言わずもがなですよね 笑。

その大量の物、施主邸ではどのように収納しているのか?
収納量は足りているのか?もしくは足りてない?
ウォークインクローゼットは物で溢れ返ってない?
使い勝手は良さそうか?
各部屋に、適切な収納があるか?

チェックしてください。そして、あなたの現在のお家の状況を思い出してみてください。

新しいお家になっても、今お持ちの物はすべて収納できそうですか?それとも少し、整理が必要?考えるキッカケになると思います。

【攻略法5】お家に入ったらまずニオイチェック

見落としがちなポイントで、「ニオイ」があります。ペットを飼っていたり、ニオイを吸着する壁紙や左官材に興味がある方は、特にチェックしておいてほしいポイントです。確認のタイミングは「お家に入ってすぐ」。なぜなら、人の嗅覚は高い順応性を持っているからです。

例えば、電車やバスに乗っていて、他人の整髪料や化粧品のニオイが不快に感じても、時間が経つにつれて気にならなくなってきますよね?あの現象はお家でも起こります。

木のいい香りがするか?
それとも化学製品のニオイ?
ペットのニオイは気になるか?
消臭効果を謳う素材の効果があるか?

あなたの鼻が新鮮な感覚を持っているうちに、確認してみてくださいね。

「施主邸見学会」を上手に使って、好みの住宅メーカーかを見極めよう

以上が、施主邸見学会の特徴、得られる情報と、その攻略法です。この5つの攻略法を上手に使えば、その住宅メーカーの良いところと悪いところがきっと見えてきます。さらに、あなたが家づくりで何をポイントにするかや、自分の好みについても、より明確になるはずです。

あなたの目と耳、さらに鼻(笑)まで、五感をフルに使って確かめてみてくださいね!

SNSでもご購読できます。