「大将!やってる?」と言われると、何を連想しますか?
暖簾を手でかき分けて、くぐっていくイメージ。想像できますか?
ということで、
アプローチ・玄関先を考えてみる
間取りを検討するときに、リビングやダイニング、キッチンなどのご要望はいろいろとあると思いますが、「玄関・アプローチ」へのご要望ってありますか?
わたしが密かに玄関先にご提案したい!
今日は、「のれん -暖簾-」にスポットをあててみましょう!
のれん -暖簾-
古い町並みを保存している地域や、商店街だった場所にかかっている。
ゆらゆらとサラサラと
屋号がのっていたり、文字がかいてあったり
生地もさまざまで、大きさや幅の種類も様々
ちなみに、写真は以前住んでいた岡山の勝山という町並みを保存している商店街。ほぼすべて暖簾をかけていました。
のれんの歴史
のれんは「布の看板」と言われ、外の国にはない日本特有のものだそう
平安時代の末期から作られていたということは800年前からあったということですね!
戦前は、ごはん屋さんや居酒屋さんなどの飲食店でお客さんが店を出るときに、肴をつまんで汚れた手を「暖簾」で拭いていく習慣もあったそうで、暖簾が汚れている店ほど繁盛していると言われていたそうです
なんだが味わい深いですね
のれんの役割
のれんをくぐると何が待っている?
玄関、門、庭…
想像は膨らむばかりですが…
外からの視線や光をさえぎるための、とても簡易的な目隠しです
たためる、洗える、冬と夏で生地を変えることもできる
すぐ仕舞うこともできるので、板塀や石、植栽などの目隠しとは違う
「移動できる・変えられる目隠し」ということが大きな魅力
最近は、門扉がないおうちが多いという中で、外からの視線を柔らかく遮ってくれる
お店などではないですが、私たちの住む住まいにもこのような昔からある文化を今の形で残していくことも大切だなと感じます。