外とつながる土間空間
現在打ち合わせ中の街中に建つ3階建てのお家。
その1階には玄関アプローチ・テラスとつながる土間の空間があります。
土間をアプローチ・テラスと同じスミモルタルで仕上げることで、空間の境を曖昧にし、窓の高さを少し下げることで、目線を下げ、その曖昧さを強調する。
そんな土間空間ですが、リビングとは違う雰囲気を楽しみながらゆっくり過ごしたり、来客時にはゲストルームとして使ったり、その過ごし方は自由です。
既存建具
もともとお施主様が住んでいたお家を解体して、同じ場所に建てるのですが、ご自宅での打ち合わせの中で「この建具どこかで使えないかな」となりました。
土間空間にすりガラス建具を
いくら外とのつながりが良いといっても、過ごすうえでは目隠しも必要です。ロールスクリーンで隠すのも味気ないので、せっかくならここで使ってみようということに!
そこで既存建具に合わせたデザインに変更しました。
窓の大きさはそのままに、既存建具に合わせて窓枠を検討します。
ここは詳細図面を描くテクニカルの腕の見せ所。
注意点として、すりガラスは完全に外からの視線をカットできるわけではありません。昼間は中の様子が見えにくいですが、照明が灯る時間帯は影が見えやすいので、使う場所によっては注意が必要ですね。
目で見て、取っ手を手で触れて、ガラスの音を耳で聴く。
今まで慣れ親しんだものに囲まれて、どこか懐かしい、
そんな空間になりそうです。