土地のお金“仲介手数料”や“登記費用”って何?誰に相談するべき?

住宅営業の仕事をしていると土地に関する相談が多いです。相談内容は様々で不動産屋さんに行くのが怖いという偏見(!?)から、土地を購入するという大きな買い物だから自分たちで決めにくいとご相談を受けたり…。今回はその中でも一番ご相談の多い土地の購入に必要な知識とその周辺のお金についてお話します。

※2019年6月25日加筆修正

土地を考える前に家づくりの計画を立てよう!

土地の良し悪しは、土地に求める条件によって様々な判断基準があります。例えば、田舎暮らしを楽しみたい人にとって“郊外”はプラスの条件ですが、通勤時間30分以内と考えている人にとってはマイナスの条件です。

ですので、まずは家づくりの計画を家族で考えることが重要です!でも何から考えたらいいのか迷いますよね?そんなときは、以下の内容を参考にしてみてください。

“両親に家づくりの相談をする”

家はつくって終わり、ではないです。その後何十年も付きまとう問題で

“土地や建物が残る”=“資産が残る”

これはしっかり家族会議したほうがいいですね。“自分の家族が住む家”という目の前の目的のみだと、資産=負債になる可能性があります。

具体的な例を挙げると、誰が両親の面倒を見るのか?という問題。兄弟がいれば必ず話し合いの場を設けることをオススメします。

両親が遠くに住んでいる場合”

これから建てる家は将来的に手放して、両親のもとへ行くこと決めている!ということであれば値崩れがあまりしないような資産価値として高い土地を購入したほうがいいですよね?
こういったことをクリアにしていかないと、いざ土地の契約になった時に迷いが出ます!(恐)

土地購入にかかる費用を知る

さて、ではいよいよ土地購入についてです。
じつは、土地は購入代金のみの支払いだけでなく、さまざまな費用が掛かってくるんです。詳しく見ていきましょう!

不動産取引に関する諸経費

では、不動産取引に関係する諸経費から見ていきます。

  • 売買契約書印紙税
  • 仲介手数料
  • 所有権移転登記費用(売買)
  • 固定資産税・都市計画税 分割

などの費用がかかります。

印紙税は売買金額に応じて金額は変化します。5000万円までの取引であれば1万円以内になります。仲介手数料も金額に応じてですが大体

○土地価格×3%+6万円 
が相場です。

実際に計算してみましょう!

例えば土地の価格が1200万円だった場合で計算してみましょう!(固定資産税評価額が650万円だった場合)

  • 売買契約書印紙税 1万円
  • 仲介手数料 42万円(+消費税)※土地価格1200万円 ×3%+6万円 
  • 所有権移転登記費用 15.7万円
  • 固定資産税・都市計画税

※固定資産税についてはお近くの税務課にお問い合わせください。

ここからさらに、土地の持ち主との間に「所有権移転費用」というものも発生します。(所有権移転登記費用を出すには以下のような計算が必要になります。)

  • 登録免許税(固定資産税評価額650万円×1.5%)+司法書士報酬など諸経費5万円
  • 土地の持ち主に届けられる固定資産税納税通知書
  • 市役所などの税務課

固定資産税は土地所有権者と相談し、 取得日日数で割るのが一般的です(1月1日からか4月1日からなのか、起算日は不動産屋さんによって違います )。例えば1月1日が起算日で、1月中に所有権移転した場合は、約1年分の固定資産税を納めないといけなくなります。

固定資産税は売買代金の中に含まれていることもあり、ある意味2重請求されている場合もあります。じゃあそもそも売買代金ってなんだ?て思った方、個別にご相談ください!(笑)

その他に不動産取得税がかかります。鹿児島の場合、取得した不動産の価格×3%=不動産取得税になりますが、軽減措置により金額も変動します。

不動産取得税は県税に当たるので鹿児島県の納税窓口に相談してみてください

土地経費やインフラ関連のお金を確認しましょう

ここは自治体などによって全く違ってくるので、抑えておくべきポイントをお伝えします。

水道加入金(水道給水負担金 メーター設置料)

※中古物件を購入した場合メーターが設置されている場合がありますので、使えるメーターなのかあらかじめ調べておくべきです。解体業者さんがメーターの箱だけ残して実際には使えないようにしている場合もありますのでしっかり担当の方に調べてもらいましょう!

下水道 受益者負担金

土地の大きさにより金額が変わります。

浄化槽地域の場合 

近くに畑があったり農業地域だと放流負担金が発生する場合があります。

都市ガス

敷地内ガス配管引き込み工事(造成地によっては引き込みされている場合もあります)

プロパンガス

引き込み費用は掛かりません。

〇〇キャンペーン!コンロ全員にプレゼント!と書かれているのをよく見かけますが、その後のガス料金にそれ含まれていますよ!プロパン会社によって金額が違うのはここにあります。料金などの交渉はかなりできるかと( ^ω^)・・・

土地のこと、誰に相談すればいい?

土地のお金の話、いかがでしたか?
今回お伝えしたかったのは

「土地の金額以外で100万前後かかってくる」

ということ。
なので、この土地いいな!と思ったら、すぐに不動産屋さんに連絡する前に深呼吸を!

一旦ハウスメーカーさんや工務店さんの営業に聞かれてみてはいかがでしょうか?

第3者目線で、不動産屋さんでは答えにくいこともフラットな目線で答えてくれるはずです。

で・も・ここで落とし穴もあることをお忘れなく!

不動産屋さんがお得意先で悪い意味で結託していたり、適当なことをいう営業さんも一部に存在しますので・・・汗。しっかり見極めが必要です。

その時のポイントは、分からないことはネホリハホリしっかり聞く!に限ります。分からないことを分かりやすく話してくれる方であれば、本人が理解してる証拠ですし

それだけ知識が豊富なので安心できますよね?

家づくりのポイントとして

信頼できる相談しやすいパートナーを見つけること

これが一番重要です。

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