住まいの手引き

新築を建てるなら収納はどれくらい? “最適量”の考え方と、大容量に頼らない暮らし方

新築住宅を考えるとき、多くの人がこだわるのが収納。特に、収納量をボリュームアップさせる傾向があります。しかし、実際に持ち家に感じる不満をリサーチすると、その第1位が「収納の少なさ」だと言われています。

建てる前に検討したにも関わらず、なぜそんなことが起こるのでしょうか? そこで今回は、弊社代表で一級建築士の大迫に「収納の設計の失敗しがちなポイントと、ベストな収納を手に入れる考え方」について聞いてみました。

〈ベガハウス代表・大迫プロフィール〉
1974年鹿児島県鹿児島市生まれ。1995年北九州ポリテクカレッジ卒業。ゼネコン現場監督3年、設計事務所3年を経て、ベガハウス入社。2019年代表取締役社長就任。一級建築士、一級施工管理技士。近著に「暮らしを建てる〜ベガハウスの家づくり〜」

本ブログでは、設計士として多くの家づくりを手がけた経験からたどり着いた「収納の最適量」をはじめ、「ベストな収納方法」「収納力がアップする考え方」など、すっきりとした家で暮らすためのポイントをご紹介します。

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注文住宅で重要な【窓の配置】 暮らしを豊かにする窓、いらない窓とは?

家づくりを始めるとき、間取りやデザイン、機能性などに意識が向きがちですが、注文住宅ではそれと同じくらい「窓」の配置も大切にしたいポイントです。

ひと口に窓と言っても、どういう窓がいい窓なのか?あらためて考えてみると、性能以外はいまいちピンと来ない方も少なくないはず。

実は、窓の役割や配置する際の注意点を知らずに家づくりを進めると、“いらない窓”を設けてしまってコスト高になりかねません。今回は暮らしを豊かにする窓と、そうでない窓の違いを解説します。

窓の設計で気をつけたい7つのポイント

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造園にはコツがある? 知っておきたい庭づくりの基本とポイントをご紹介します!

新築を建てるとき、最初から造園までをきちんと視野に入れて考える方は、そう多くありません。しかし、四季を感じられる庭は、暮らしにスパイスを与えてくれる、家には欠かせない大切な要素です。ということで、今回の記事では、造園の基本的な考え方や、豊かな庭づくりのポイントなどをご紹介しましょう。

そもそも造園とはどのようなもの? 庭づくりの基本的な考え方とは?

造園とは、庭をつくることを指します。ただ植物を植えるだけでなく、庭の空間をつくりあげることを意味します。家を建てるときには、建築基準法という法律に基づいて設計しますが、庭づくりにおいては法律的な制限はありません。言うならば勝手にできるものです。

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旅する家具デザイナー・村澤一晃氏はどんな人? プロフィールから代表作までまるっと解説します。

新たに注文住宅を建てたり、建売住宅を購入したり。新築に住むことを想像したとき、せっかくなら「こだわりの家具に新調したい!」と思いませんか?しかし、ひとくちに「こだわりの家具」と言っても、“家と調和して、家族のライフスタイルに最適で、使い勝手がよく、ストーリーが感じられる素敵な家具ってどうすれば出合えるの?”という人も多いのでは?

そこでご紹介したいのが家具デザイナーの村澤一晃氏。彼の代名詞とも言えるのが「股旅社中」という取り組みです。「股旅社中」では全国各地の職人さんと、その土地ならではの素材を使ってオリジナルの家具を制作しています。今回の記事は、そんな村澤氏のプロフィールから、これまでの活動、代表作などをまるっとまとめてお届けします!

家具デザイナー・村澤一晃氏のプロフィールをご紹介!

一体どのようにして家具デザイナーになるのか、それを生業とするに至るまでにはどのような道のりなのか、いまいちピンと来ませんよね? それでは村澤一晃氏のプロフィールをご紹介しましょう。

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キッチンのベストは何畳なのか!? キッチンの特徴や種類から導きます

おうちの間取りの絶対的3要素と言えば、LDK。リビング・ダイニング・キッチンですね。今回はそのなかでもK=キッチンのお話です。

近年の主流はLDKが一体化した空間。そして多くの方が希望されるのは「広々としたリビング」です。では、そうなるとキッチンには何畳必要なのでしょうか。

ひと口にキッチンと言ってもさまざまな種類がありますし、住まう方によって理想のキッチンはそれぞれ異なるもの。気になるキッチンの特徴も合わせてご紹介します!

キッチンでは広さの単位「畳(じょう)」は参考にならないって本当?

例えば、よく耳にする「4.5畳」も、その広さはまちまち。まずは種類ごとに比較してみましょう。

ひと言で「畳」と言っても、実はその規格(サイズ)には種類があって広さもさまざまなんです。しかも地域によって異なる傾向もあります。ご存知でしたか?

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今さら聞けない住宅ローン控除とすまい給付金の関係性。コロナ禍でどう変わった?

マイホームの購入をお考えの方に、ぜひチェックしていただきたいのが「住宅ローン控除」と「すまい給付金」の制度。消費増税による住宅購入の負担軽減を目的としたものですが、「このふたつはどう関係するの?」「正直、全然よくわからない!」という声をよく耳にします。

さらに、コロナ禍の影響で「住宅ローン控除」の制度自体にも変化があって……さあ、どうしたものか!そんな方こそあらためて内容を確認してみてください。お得に家づくりを進めましょう。

「住宅ローン控除」と「すまい給付金」は、なにがどう違うの?

さて、まずは「住宅ローン控除」と「すまい給付金」について、それぞれどのような制度なのか解説するところからスタートしましょう。

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令和時代に選びたい4種のエアコン!あなたに最適なのはどれ?

暑い夏、寒い冬に活躍してくれるエアコン。ひとくちにエアコンと言っても種類や設置方法が多様化しているのをご存知ですか? 

家を新築するにあたって空調計画は電気代に直結します。しかも初期投資にもお金がかかるので、住み始めたあとで気軽に買い替えられるものではありません。そこで、新築検討中の方必読の「読んで得する!」エアコン4種について解説します。

令和時代のエアコンはこの4種類! それぞれの特徴をご紹介

毎年新製品が発表されるエアコンですが、今回ご紹介するのは各メーカーのおすすめ製品ではなく、エアコンの種類について。種類や使用方法、コストパフォーマンス、施工にあたっての注意点など、大手ハウスメーカーでも教えてくれないエアコンのことをお話しましょう。

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究極の座り心地のソファは「フェザー」?「ウレタン」?造作ソファならすべてを叶える!?

ソファは空間のイメージを大きく左右する大物家具のひとつ。とくにリビングでの過ごしやすさ、快適性にも関わってくるので、家族のライフスタイルにぴったりのものを選びたいところです。

ソファというと、まずはデザインやカラー、素材(張り地)、サイズなどに目が行きがちですが、座り心地が決まるのは構造。実は内部構造でソファの価格に違いが出ることも多いんです。

さらに注目したいのが、ソファの座面の衝撃吸収の役割を果たす、クッション材。フェザーやウレタンなどの種類や質によって座り心地はもちろん、耐久性も大きく異なります。人気の無印良品でもフェザータイプのソファと、ウレタンタイプのソファが発売されていますが、どちらも好評の模様。今回は、ソファの素材をテーマにブログを展開いたします!

ソファの座面に使用されているクッション材には、どんな種類があるの?

ソファの座面の内部は、コイルスプリングやバネの上を衝撃吸収材としてクッション材が覆っています。(部位によって使い分けられていることも)。座面に使用されている主なクッション材「フェザー」と「ウレタン」についてご紹介します。

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L字型の平屋住宅のメリット・デメリット! どんな間取り? 活用法も知りたい!

コンパクトで快適な暮らしを叶える住空間かつ、プライベートガーデンがあって自然と一体感があるなど、平屋住宅のなかでもいま注目されているのが「L字型の平屋」。

平屋の基本形には「L字型」以外にも、「I字型・コの字型・ロの字型・連棟型」などがありますが、今回は「L字型の平屋」のメリット・デメリット、間取りの有効な活用法などをご紹介します。さて、L字型の平屋に向いている人はどのような人でしょうか。

L字型の平屋ってどんなお家?

L字型の平屋とは、お庭をアルファベットの「L字型」の建物で囲んだ形の平屋のお家のこと。

L字型の住宅は、その形だけで外観から一般的な住宅とはちょっと違った雰囲気になったり、一部の壁を大きな窓にするとたちまち開放感が出たり、見た目の印象を大胆に演出できます。それから周辺環境にもよりますが、

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インナーガレージとは?実例まじえてメリット&デメリットを解説します。

※約400邸の実績。一級建築士のいる工務店「ベガハウス」のブログです。

間取りのご要望を聞かせていただくと、高確率で出てくるご要望!それは「車を降りて雨に濡れずに玄関まで行きたい!」です。梅雨時期は特に、車までの少しの距離がおっくうだったり、傘をさす手間が面倒だったり。買い物袋がたくさんあるときも大変ですよね。

ということで今回は、そんなご要望を一発解消する「インナーガレージ」のメリット&デメリットを解説します。おまけで、「車を愛する人のためのインナーガレージ考察」もお楽しみください。

インナーガレージとは?

車を格納するためのスペースを、住宅の一部に組み込んだガレージのことです。「ビルドインガレージ」という言い方のほうが、しっくりくる方も多いかも知れませんね。

シャッターやドアをつけて、車庫のような空間にする場合もあります。車だけでなく自転車やバイク、ベビーカーなどもしまえるので、ご家族で色々な使い方ができそうですね。

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子供2人の間取りは「子供部屋をつくらないこと」。基本から解説します

間取りで悩まない人はいません。この記事を開いたあなたも、その1人でしょう。もっと言えば、子供が2人いる、または将来的に2人子供がほしいと思っている!違いますか?

……タイトルに「子供2人」って入ってますからね 笑。そんな状況の方が多いと思います。ここでは「子供2人の4人家族」をモデルにして「間取りの考え方」をお話します。

1番長く家にいるのは誰ですか?

まず最初にお話したいのがこれです。「家の主役は誰か?」とも言えます。当然、子どもではありません。なぜか?子どもはいずれ、家を出るからです。当のあなただって、家を出なければ「家を建てたい」とは思わなかったはずです。

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【天狼院から転載】家づくりは「完成」が「はじまり」。設計士が時限爆弾を仕込む理由

*この記事は、「天狼院書店」に掲載された記事を転載したものです。


新築の新居に引っ越してはじめての買い物はコンビニ弁当だった。
それも昼飯でなく、夜ごはんである。

「新居初日の夜は豪勢にスキヤキ、食後にケーキで家族団らんじゃないの?」

いやいや。
大量の荷物を運び込み、キッチンや風呂など設備の説明を受け、電気屋、水道屋の手続きをし、手伝ってくれた友人たちを送り出したら日がもう暮れている。

「ただ空腹が満たればいい」という思いで、最後の気力を振り絞ってコンビニに身体を引きずっていった。……今となっては良い経験。マイホームは“夢”ばかりでないことを悟った日である。

どうして“新築初夜”のことを思い出したのか?それは、この記事を書いている今が12月1日、日曜日だから。

「全然分からない」

という声が聞こえてきそうなのでもう少し説明させてもらうと、私は工務店に勤めていて、毎月第1日曜日は“アフター定期訪問”の日になっている。つまり“夢”だったマイホームを建て、“現実の暮らし”を営むお施主さんと会える日。そんなお施主さんと会うと、半ば強制的に自分の家のことを思い出してしまうのである。

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