6月7日、日曜日、快晴。毎月第一日曜日はアフター定期訪問「ベガイク」の日です。
「ベガイク」は、8ヶ月おきにお施主さま邸を拝見させていただいて、家の状態を確認したり、メンテナンス方法をお伝えしながら、ともに家を育てる、ベガハウスの活動です。
この記事では、お施主さまから「暮らしの所感」をお聞きしています。家づくり中に感じたことや、実際に住んでみて感じていることなど、お施主さまの率直なご意見です。
目次
加治木町_Kさま邸
ご夫婦と10歳の女の子、8歳の男の子の4人家族です。住まれてからまだ10カ月目ということで、家づくり中の思い出を中心に伺いました。
なぜ、ベガハウスだったのか?
家づくりを開始したのは2年前の夏でした。ご主人の職場は転勤がつきもの。居を構えるタイミングを測りかねていましたが、2年前の転勤先が奥様の地元だったことをキッカケに、本格的に家づくりを考え始めたそうです。
土地探しと工務店・ハウスメーカー探しを同時に始めて、先に決まったのは土地。では、家づくりのパートナーをベガハウスに決めていただけたのは、なぜだったのでしょう?
「“頼りになるな”と感じた瞬間があったんです。初めて土地を見に来てくれたときなんですけど、プランナーの谷さんがまず見ていたのが太陽の動きや角度。そして近隣住宅の窓の位置だったんです。上手に日を取り込み、周辺の視線を遮る窓の位置を探るためと説明を受けて、感動して。そこまでしてくれるところは、他になかったので」
プランナーの谷からは、その後の対応にも「家」への確かな知識と愛情を感じていたそうです。
「たくさん無茶を言ったんですけど、谷さんは『それ面白いですね』って言ってくれるんです。で、一緒に悩んでくれる。提案の際にはスケッチを書いてきてくれました。それがどんな言葉よりも分かりやすくて。そのスケッチで想像していたことが、その通りにカタチになっていく様子は、とても感動的でした」
さらに奥様は、他のお施主さまのお家を見学できたのが良かったとおっしゃります。
「30坪以上のお家をイメージしていたんです。でも提案されたのは26坪ほどで、最初は戸惑いました。でもベガのお施主さんの家を案内してもらって、暮らしのイメージが出来てきて。無駄のない間取りなら、20坪台でも大丈夫なんだって。
伺ったお施主さんはみんな、自分のお家に満足していて。それが印象に残ってます。スタッフさんと冗談が言い合えるくらい仲良くて、そんな関係性もいいなって」
快適に暮らす「窓」の工夫
実際お住いになって、気に入っているポイントをお聞きすると「窓」というご回答。
キッチンには空と山の稜線だけを切り取る高窓。リビング・ダイニングには背が低く、横に長い大きな窓を設置しました。こちらは近隣のマンションからの視線を切る工夫です。
「家の中にいて、外からの視線を気にすることが全然なくて。谷さんが最初に確認してくれてたことが、こうやって活きてくるんですね」
L字型の平屋+ビルドインガレージ。リビングの一部をスキップフロアにして、階段下は背の低い和室。上は子ども室に。こもり感のある和室はお昼寝やお子さんに遊び場、ときに客間としても機能します。
「今後は子ども室をどうするか。男女の姉弟なので、そろそろ個室にしてあげようかと。その辺は、アフターの坂元さんと考えていきたいです」
〈これから家づくりをされる方へ〉
「まずは家族でそれぞれの好みを話して、どんなお家にしたいかを共有すること。そうすると工務店やハウスメーカーが絞れると思います」
「お施主さんのお家が見られるのなら、積極的に見学されるのをおすすめします。モデルハウスとは全然違う、実際の暮らしでしか見えないものがありますよ」
加治木町_Hさま邸
築4年目のHさま邸。ご夫婦、それに14歳と9歳の男の子の4人家族です。
加治木という場所は、ご夫婦のご実家のちょうど中間地点だったこと、利便性もよく静かな雰囲気に惹かれて選んだそうです。
お引渡して、すぐに〇〇!?
実はこのお家。少し変わった経緯があります。お引渡しから半年ほどたったときに、奥様が「おやつやAHAHA」をオープンされたのです。
ご主人のトレーニングルームとして用意した空間は、奥様がお菓子を作る工房へと改修されました。
「アフター担当の坂元さんが親身になって対応してくれて。建て終わったら連絡がなかったり、対応が悪くなる工務店の話なども聞いていたので、ベガハウスで良かったなぁと思いました」
コロナ禍ならではのエピソード
Hさま邸は、菓子工房、子ども部屋、和室のある棟と、LDK、洗面、お風呂、クローゼットのある棟を廊下でつないだ「コの字」型の平屋。
廊下には造り付けの机と本棚があり、お子さまの勉強スペースとして活用しています。「コ」のへこんでいる部分には石土間の中庭があり、リビング、勉強スペース、和室からも中庭を眺めることができます。
「ここに住むようになってから、外でご飯を食べることが多くなりました。昼からビールを楽しんだり」
とご主人。奥様からは、コロナ禍ならではのお話もありました。
「今年の家庭訪問は“玄関先で”ということになっていて。うちの場合は外から直接中庭にご案内して、中庭にテーブルと椅子を出してお話しました。おかげさまで、いつもより気持ちのいい家庭訪問でした 笑」
お子さまは、勉強が捗るようになったといいます。
「『勉強中、ママはキッチンにいて』って子どもが言うんです。キッチンに立つと、ちょうど勉強スペースの様子が見えるので。子どもとしては、見られている方がサボらず勉強できるみたい」
近からず遠からず、奥さまとのほどよい距離感と緊張感が、お子さまの集中力を上げているようです。
ご家族それぞれの「居場所」
ご家族のお気に入りの場所をお聞きすると、ご主人とお子さまはリビングの造作ソファとのこと。ご家族全員で座っても余裕のある大ぶりのソファで、ご主人はここでリラックスされていることが多いのだとか。その横で、お子さまはおもちゃで遊んでいるのだそうです。
奥さまはやはりキッチン。キッチンには、これまた大ぶりの作業台があります。「これくらいあって良かった。料理がとてもしやすいです」
個人的に印象に残ったのは勉強スペースの本棚の使い方。お子さまの本だけでなく、ご夫婦の本までずらりと並びます。そして、一部を飾り棚として使われていて、そこには父の日の手作りプレゼントが。
特にご主人に多いのですが、家づくり中には「おこさまからのプレゼントをどこに飾るか?」まで考えられず、実際に貰ってから悩んでしまうことも。Hさまはお子さまの目に触れる場所に飾られていて、とても素敵だなと思いました。
〈これから家づくりをされる方へ〉
「いろいろな工務店やハウスメーカーを見たほうがいいかなと思います。それぞれに得意分野が違うので、いろんな角度から、いろんな知識を得られます。その上で自分たちは何を重視したいか?を話し合えたらいいですね」
「要望はしっかり伝えたほうがいいと思います。予算のこととか、気になってしまうものですが、まずは全部伝える。その上で、プロの判断を聞いてみる、という方が後悔のない家づくりができると思います。少なくともベガさんには、『それはできません』と言われたことはなかったですね」