家全体で効果を高め合う、相性の良い材料選び
住まい手の命・健康をしっかりと守ることも、住宅の大切な役割です。さらに、夏は涼しく、冬あたたかい快適な温熱環境が少しのエネルギーで得られること、そしてその性能が、劣化せずに長く維持できること。それが、ベガハウスの住宅性能の基本です。
耐震性、耐久性、断熱性、温熱環境性を高いレベルで確保するための標準仕様を、これから一つひとつご紹介します。
メタルジョイント工法
耐震性と耐久性を兼ね備える工法
メタルジョイント工法(金物工法)は、木造軸組工法の従来の接続部分を金属に置き換えた工法です。強固な金具によって躯体を緊結し、荷重・台風・地震などの外力に対して格段の強さを実現しました。表面には高耐食の防錆処理が施されており、信頼の住まいを作ります。
プレセッター+集成材
高精度・高強度の「プレセッター金物」と安定した品質を持つ集成材「エンジニアリングウッド」を組み合わせることで、柱と梁を強固に結合します。
優れた耐震性
プレセッター金物は、本体とプレートの重なった部分をピンで一体化します。そのため、あらゆる方向からの力に強靭に抵抗できます。
セルロースファイバー(断熱材)
高い断熱性を保ちながら呼吸する、リサイクル素材でできた断熱材
セルロースファイバーは、新聞紙をリサイクルした地球にやさしい断熱材です。天然繊維であるセルロースファイバーの空気胞が熱や音を伝えにくくし、さらに木質繊維特有の吸放湿性で適度な湿度を保ちます。
デコスドライ工法
効果的な断熱性能には、「断熱材品質」と「施工技術者の施工品質」の両方が欠かせません。線状のセルロースファイバーを乾式で吹き込むデコスドライ工法は、手の届かない隅部の充填も可能。水や接着剤は一切使いません。マットやボード状の断熱材施工とは異なり断熱欠損がなく、大切な家の断熱性能を最大限に発揮します。
断熱性
デコスドライ工法なら、複雑な壁体内の形状にも対応し、隙間のない断熱施工が可能です。そのため、冬は室内の熱を逃さず、夏は屋外からの熱の侵入を防ぎます。また、家の中の温度差も少なくなり快適です。
調湿性
セルロースファイバーは天然木質繊維です。吸放湿性に優れ、一年を通して壁内を適度な湿度にコントロールします。特に、梅雨のジメジメ感や夏のムシムシ感を緩和して、湿気のこもらない快適な室内環境が期待できます。
吸音性
セルロースファイバーは吸音性にも優れています。日常生活の音や、室内からもれるプライベート音を和らげます。もちろん、屋外からの騒音も抑えることができるので、音に悩まされずにぐっすり眠ることができる寝室を作ることができます。
セントリコン™・オールウェイズ アクティブ™
薬をまかず、人にペットに地球にやさしい“いつも稼働中”のシロアリ防除
セントリコンは、薬をまかずにシロアリ防除を可能にする、新発想の環境配慮型シロアリ防除サービスです。シロアリの習性を利用し、独自に開発された薬剤※1を活用したことで実現したベイト工法※2であり、シロアリを巣ごと根絶できる「人と環境に優しい」画期的なシステムです。
※1ダウ・アグロサイエンス社による開発
※2シロアリにとって毒餌である脱皮阻害剤(IGR剤)を用いて駆除する方法
優れた安全性
セントリコンが使用する薬剤は、匂いもなく、脱皮をする生物にだけ優れた効果を発揮します。哺乳類・魚類等への毒性は低く、人間はもちろんペットや環境にも安全性の優れたものになっています。
シロアリへの効果
シロアリにはエサを独り占めせず、仲間に分け与えるという習性があります。そのため、シロアリが薬剤入りのエサを仲間へと分け与えることで、巣全体へと薬剤が行き渡ります。この薬剤入りのエサを食べたシロアリは脱皮ができずに死んでいきます。
世界14か国200万戸以上の安心の採用実績
セントリコンは、一般住宅はもとより薬を散布できない病院や店舗、保育園をはじめさまざまな建築物に採用されています。
例えば、アメリカのホワイトハウスや自由の女神、フランスのシャンゼリゼ通りの並木、日本の比叡山延暦寺や浅草寺など、世界的名所や旧跡にも広く採用されています。
そとん壁(外壁材)
100%自然素材。良質なシラスがつくる、防水と透湿を兼ね備えた豊かな風合い
シラスならではの素材感豊かな風合いで、厳しい自然環境下でも劣化しない高耐久性のある「スーパー白洲そとん壁W」を採用しています。そとん壁は、左官職人による手仕事で、「下塗り→上塗り→仕上げのかき落とし」という3つの工程を経て仕上げます。品質はもとより、他の外壁材にはない柔らかい印象が特徴です。
シラスだけの防水メカニズム
シラスの外壁材は下塗り材と上塗り材の2層構造となっています。下塗り材は超微細なシラス粒子で構成しているため、水蒸気の細かい粒子を通しながら、雨水の大きな粒子は通しません。そのため雨水が建物内部に浸み込むことはありません。
自然の透湿機能で建物を守る
多孔質なシラスは、透湿性に極めて優れています。表面の防水塗装が要らないため、壁内部の湿気が壁表面から放出され、建物を湿気による結露やカビの被害から守ります。
耐凍害・耐酸性雨・耐塩害
無機質のセラミック素材で構成された壁面は、厳しい自然環境にも屈しない高耐久性を維持します。
デザイン性
シラス独特の風合いと質感に富んだ外観デザインを創出。人工物には表現できない本物の質感で、住まいの品格を高めます。
長寿命
シラスは紫外線や風雨による退色・劣化がおきにくく防水性も劣化しにくいため、維持管理の費用と手間を大きく軽減します。そのため優れた耐久性が特徴です。
不燃・耐火力
不燃材料(モルタルに相当)のため、万一の火災にも有害ガス発生の心配がありません。
焼杉(外壁材)
西日本に古くから伝わる伝統工法。耐久性と高い意匠性が魅力的
焼杉とは、その名の通り、杉板の表面を焼いて炭化させたものです。この炭化層が腐食することはないため、通常の杉板にはない耐久性がプラスされます。また、杉の産地である鹿児島・宮崎など、南九州産の杉を有効活用することで、“地産地材”で地元の産業を支え、輸送コストを抑えることができるサスティナブルな外壁材です。
ほぼメンテナンスフリーの耐久性
弊社では、「三角焼き」と呼ばれる工法で1枚1枚丁寧に作られた焼杉を利用しています。「三角焼き」の良いところは、強い火力で燃えることで生まれる“厚い炭化層”です。この炭化層があることで耐久性が上がり、30年から50年もつとも言われています。
高い意匠性
木材の持つ優しい風合いや、炭独特の鈍い光沢、表面の凹凸によって、複雑な表情を持った黒になります。自然素材の温かみも加わり、“黒”は“黒”でも、人を引きつける魅力を持った深みのある“黒”になっているのです。
下記、参考ページです。
漆喰(内装材)
調湿性
漆喰は、高温多湿な日本の気候風土に適しています。内壁材は吸放湿性能が高く、室内の湿気を吸収してくれるので、室内の調湿に大変効果的です。さらに、強アルカリ性なのでカビや細菌の発生を抑制しやすいと言われています。
夏涼しく冬暖かい
漆喰は多孔質構造で、断面が呼吸し続けます。真夏の大気温度が高い際は壁面に受けた熱を放熱し、真冬の大気温度が低い際は蓄熱します。また、気になる臭いやシックハウス症候群の原因の一つであるホルムアルデヒドも吸着してくれます。