浄化槽のお手入れ
浄化槽は、微生物の自然浄化力を巧みに利用して汚水を分解洗浄する装置です。
したがって、適切な維持管理を行わないと正常に機能しなくなり、放流水の水質を悪化させ、悪臭のみならず河川の汚濁につながり重要な問題となります。
浄化槽には多くの処理方法や省スペースでも施工可能なコンパクト型があり、ここでは一般住宅において使用される家庭用合弁処理槽について説明します。
ご注意ください
トイレや風呂の掃除の際、塩酸などの劇薬や強力な洗浄剤などを使うと、浄化槽内の微生物が死滅してしまうので、絶対に使わないようにしてください。
浄化槽は適切な利用管理を怠ると、機能低下による害虫発生や、浄化槽内への落下事故などに至るおそれがあります。以上の事項をご注意いただくとともに、浄化槽の取り扱い説明書の指示に必ず従ってください。
家庭用合弁処理浄化槽は、一般に嫌気性微生物と好気性微生物を利用して、汚水を処理するタイプのものが普及しています。特に好気性微生物を利用する接触ばっ気槽は、送風機によって空気を送り込んでいますので、絶対に電源を切らないようにしてください。電源を切ってしまうと槽内の微生物が死滅し、機能が停止してしまいます。また、キッチンから出る調理くず、残飯、天ぷら油などは流さないようにしてください。
浄化槽上部のマンホールの蓋は、ずれたり外れたりすると大変危険なので、きちんと閉めてロックを施してください。特にお子様にはお気をつけください。消毒液は切れないように定期的に補給しましょう。