先日、いとこに会いまして。「毎月キャラ弁つくってるんだよ」って言ったら「その顔でキャラ弁はないわ」って爆笑されました。こんにちは、広報・塚本です。
さて、「ベガ弁!」も今回で9回目を迎えました!もうすぐ1周年ですよーめちゃ早いですね(おじさん)。
回を重ねるごとにお弁当のレベルも上がり、4月からは超強力新人3名も加えてますますヒートアップする「ベガ弁!」。今月はどんなドラマが待っているのか!?……待っていないのか?いってみよー!
ベガ弁とは?
月に一度、スタッフが弁当を持ち寄って、誰の弁当がNo.1かを競う、それが「ベガ弁!」です。毎月テーマを設けて、「テーマに合っているか」「彩りはきれいか」「栄養のバランスは」などの観点から総合No.1を決めます。
審査員は、現役ママでもある弊社のスーパーパート隊。“泣く子に追い打ちをかけてさらに泣かす”辛口批評が信条です。
今回のテーマは「映画・アニメ・ドラマめし」
今回はプランナー谷さんからリクエストをもらったこちらのテーマ!そもそも弁当をつくってこない彼が、なにゆえリクエストこいてんだっていう問題もありますが。
これは……ジブリ様やディズニー様で
多くの題材カブり
が予想されます……。大丈夫でしょうか?まま、見てみましょう!
お弁当発表!
まずは景気づけに新人さんのお弁当から!テクニカル田村くんのお弁当は『レミーのおいしいレストラン』よりラタトゥイユ!
とってもきれい!そしてインパクトある!これは審査員受けしそうですなぁ。さ!ほかにこの料理で勝負したものはいないか?
……いたーーー!
カブらないギリギリのラインぽかったですが、カブりました!こちらはテクニカル石亀さんのお弁当。ラタトゥイユは田村くんより小ぶりですが、その分ペンネを添えてお弁当としてのバランスがいいですね!
さぁ、早くもワンペア。設計・織田さんはなんですか?
「『天空の城ラピュタ』のパズーのかばんの中身弁当です!」
おぉおぉ〜〜!ストライクど真ん中剛速球!誰もが1回考えるやつ!こ・れ・はー……っセーーーフ!なんと織田さんオンリーでした!
パンに目玉焼き、りんご、そして“例の肉団子スープ”。注目は、セリフにしか登場しない“アメ玉2個”まで再現した、というところ。
「ふふ、パズーのかばんって魔法のかばんみたいね。なんでもでてくるもの」
シータの名言が聞こえてくるようです(しみじみ)。
次もど真ん中ストレートいってみましょう。アフター担当・坂元さんは『となりのトトロ』より、さつきのお弁当!こちらも超国民的アニメでカブり必須の一品ですが……
やっぱりカブったーーー!設計・赤﨑さんの……
えっていうかこれ、サイズ感おかしくない?
食品サンプル?
「違うわっ!!ジブリに登場する料理詰め合わせですよ!裏テーマは「アリエッティのお弁当♡」アリエッティならぬアカサッキィが、ミニミニサイズで再現してみました♪」
確かに身長的にはアリエッティに近…「っおい!」あ、すんません。でもこれスゴイくないですか?もはやお弁当を超えた何か、という気すらします。オーバー・ザ・弁当。
早くも2ペアかぁ。この流れを止めてくれ!しみちゃん!ということでディレクター清水さんのお弁当は……これ何?
「映画の中のニューヨーカーがよく食べてる、デリバリー中華のイメージです!」
……イメージ?
「はいっ!」
イメージかぁ。分からんでもないけど。あれでしょ?台形の器に入ってるナゾの食べ物でしょ?でもまぁ、審議!審議です!具体的な作品がないので!
プランナー長田さん、これは?
「『凪のお暇』に出てくる土鍋茶碗蒸しとバナナ春巻きです!」
凪ね!個人的には大好きなので嬉しいんですが、
土鍋て!
弁当の枠を超えてこないで!こいつも審議対象ですね、まったく……次!
は?
えー、ディレクター榊原さん?これは……
「開けてみてください♪」
え、あ、はい。
「『猫の恩返し』のおさかなクッキーです!」
天真爛漫か!おやつじゃん!お弁当じゃないじゃん!
「あ、……そうですよね、すみません……」
いや!違う違う!怒ってるとかじゃないからね?いいじゃーん、おいしそーじゃーん。でも、うん、ちょっと審議?かな〜。
コサ、コサさーん!設計の小斎平さんはなんのお弁当ですか?
「『かもめ食堂』です」
おぉ!いいですね〜フィンランドの和食(家庭料理)屋さんを舞台にした映画ですね。
「……」
? どうしたんですか?
「すみません、ウィンナーにグリンピース入れてあるのは、妻が作りました」
んもぅ、コサさんの正直者!いいんですよ〜そんなこと!むしろ好印象!ポイントアップ!よっおしどり夫婦!
しかしながらガッツリカブりました!テクニカル桓本さんも『かもめ食堂』でした。鮭の塩焼きに生姜焼き、そしておにぎり。素朴でとってもソソります。
「僕、フィンランドにある実際のかもめ食堂に行ったんですよ」
マジすか!?どどど、どうでした?
「そんなに美味しくなかっ…」
ウェーイ!
ストップストップ!個人の見解です!弊社としての総意ではございませんので!
先ほどのかもめで3ペア。続いてはニューエイジ、“セカイ系”いきましょうか!ディレクター上大川さんは『言の葉の庭』よりオムライスです。
「タカオが味覚障害のあるユキノのために、彼女の家で作ったオムライスなんです!!」
お、おう。そうなんだぁ。……すんません、私はまだ新海誠未見なんです(陳謝)。
テクニカル日置さんも新海誠作品『天気の子』よりのり塩ポテチチャーハンとチキンラーメンサラダです。
「女の子の方の主人公が作ってたんですよ」
あー、それで次の日、男の子の方が起きたとき食べるの?
「は?」
え?だって入れ替わっちゃうんでしょ?
「それ『君の名は』や!」
ぐほっ!マジ間違えした〜(赤面)今まで隠してきた天然が出てしまった!
テクニカル植田さんも同上!完璧にカブり倒してます。この二人は完全に完成度の争いになりそうです。
ここまで同じってことは、余程印象的なシーンなんでしょうね。ジャンクフード好きとしては、お味が気になるところです。
さて、そろそろオールドスクールな私のアニメ飯も見てもらいましょう!
はい!カブですね。ここまではただの工作です。カブをパカリと開けると……
カッツどーーん!
もうお分かりですね?『ドラえもん のび太の日本誕生』に出てくる“畑のレストラン”です!最近、息子(4歳)と見直しまして。良かったんですよ〜、この道具にはかなり胸躍りました!
これは流石にカブらないでしょ(カブだけに)……ん?何?テクニカル山野くん。
「カブっちゃいました(カブだけに)」
ウッッソ!なぜひと回りも歳の離れた山野くんとカブるかね!しかもこれ、本物のカブ?
「いや、実は、カブは冬の野菜なので売ってなくて。……メロンで作りました」
メロ!?あ、ほんとだ!
カツ丼なのにめちゃめちゃ甘い匂いする!
山野くんてなんか、静かなるクレイジーだよね……
結果、同じ題材は4ペアでした。最後に、キレイにカブりを回避したお弁当を2つ。
テクニカル白澤さんは『今日も嫌がらせ弁当』の嫌がらせ弁当再現です!……気になるのは、
本物が超絶クオリティなのに、なぜそこに挑んだのか?
お弁当自体は悪くないんですけど、本物と比べると、ねぇ。あと、ベガ弁に「最優秀賞」はありません。あるのは「総合優勝」です。ちゃんと読めい。
経理・福迫さんは『ルパン三世 カリオストロの城』に出てくるミートボールスパゲティ!くぅ〜〜たまらんですね!豪快な盛り付けが、原作の大皿感出てて最高です。
これがカブらないとは。20代はもしかしてカリオストロ未見!?令和とは恐ろしい時代ですね……。
谷の箸休めターイム。
さ!一部に熱狂的ファンがいるという噂の「tani’s kitchen」いってみましょうか。早い話が余興なので読み飛ばし可です。
谷さん!出番だよ!仕事は一旦やめて……って何それ、ジジ!?
「フフフ、ipadで書いたんですよ(ドヤ)」
いや、うまいけど。もはや料理ですらなくて、私の心は凪ですよ。
しかも織田さんに手伝わせてるし!
「私、こういうの好きだから」
もう!織田さんは谷さんに甘すぎるんです!……で、肝心の料理は?
「今日はこれ!『魔女の宅急便』のミルクがゆです!」
……そこ!?
いや、他にもあったでしょ。ニシンのパイとかパンでできた看板とか、チョコケーキとかさぁ!
「子どもの頃からずっと気になってたんですよ。あのミルクがゆはどんな味なんだろう?って。ちなみに魔女宅の舞台はポルトガルのポルトなんですけど、ポルトガルのミルクがゆは甘いんです。」
「でもヨーロッパの他の地域ではしょっぱいミルクがゆも食べられてるので、おソノさんが作ったのがどっちか分からなくて。なので両方用意しましたよ!」
よく喋ること!
谷さんのジブリ好きは社内でも有名なんで、気持ちは分からなくもないけど。
でも、弱いよ。絵が。
甘い&しょっぱいって言っても、どっちも真っ白だし。自らテーマを指定して、これ!?
「フフフ、絵のこともちゃーんと考えてありますって」
「はいこれ、ジジくんの分!」
「ピギャ!」
……うーん、谷さん、弱いよ〜〜〜。料理関係ないし。
いざ、審査!
さ、谷さんのコーナーがややスベりしたところで審査参ります!まずは社長賞!
「ふむふむ、今回カブったね〜!」
「字がきたないなー」
社長!社長からのディスは重すぎます!それはこれから「あの二人」にやってもらいますので。
「がんばってるのは、伝わるんだけどねー」
分かります!がんばってるんです、彼(涙)!
「ま、今回はこれかな!一つだけ具体的な作品がないけど、確かにあるある!って分かるのが良い」
なるほど!というわけで社長賞は清水さん!
続いてスーパーパート隊Oさん、Sさんの鬼審査に参りましょう!
「ちょっとこれスゴくないですか!」
「全部ジブリ?小さいのに再現力たかーい!」
「これも可愛いいですね!確かにこういう箱に入ってた!箱も作ったんでしょ?すごーい!」
「飴玉まで用意したのえらい!こだわりを感じますね!」
……ね、最初は優しいんですよね。
「ししゃもの尻尾が曲がってる!さつきはこんな入れ方しません!」
きたきたー!総員、第一種戦闘配置!!
「お弁当に生卵はね、いただけないですね」
「このお弁当も『天気の子』ですよね?真ん中のこれは、原作に出てくるの?」
え、いや出てこないんじゃないですかね。
「真ん中にあるのに、関係ないやつなの!?」
あ、はい。
「関係ないのね……」
いや、あの、はい。すんません。
「この空白のとこ、気になりますねー。これ、あの人のでしょ?」
そうです、Sサワさんのです。なんか
“最優秀賞”だけで1時間かかって心が折れた
って言ってましたよ。
「あー分かる!Sサワさんそういうとこあるよね!
大風呂敷を広げたわりに、途中でくじけて小さくまとまる
みたいな 笑」
あーあれですね?イタリアンカラーでまとめようとして、最終的に生の大根入れちゃう、みたいなとこですね?
「がんばってるのは、伝わるんですけどね、毎回」
そうなんですよ!がんばってるんです、彼!大器晩成なんです、きっと!
というわけで(←どういうわけだ)Sさん賞は織田さん!
Oさん賞は福迫さん!
そして総合優勝は赤崎さーん!
というわけで賞状の授与です!今回の勝因はズバリ!なんでしょう?
「きっとみんなカブるなと思って。スーパーパートのお二人の思い入れのある作品も分からないので、全部つくっちゃえ!どれかはきっと好きなはず!と思って数で勝負しました 笑」
いやー見上げた根性です。「見上げた根性」という言葉を生まれて初めて使いました。
というわけで第9回大会は、3度目の優勝・赤崎さん!優勝回数単独トップに躍り出ましたー(羨ましい!)
次回、7月のテーマは「夏野菜」です!ナスにトマトにきゅうり。ビタミンカラーのビビッドでおいしそーなお弁当が並びますよーきっと!
次回もお楽しみに〜♪