八月。梅雨明けから嘘みたいに暑い日が続いていますね。「夏」を通り越して「烈」といった毎日です。みなさん、コロナだけでなく熱中症にも十分にお気をつけください!……というわけで今月もベガ弁、いってみよー!
「ベガ弁!」とは?
月に一度、スタッフが弁当を持ち寄って、誰の弁当がNo.1かを競う、それが「ベガ弁!」です。毎月テーマを設けて、「テーマに合っているか」「彩りはきれいか」「栄養のバランスは」などの観点から総合No.1を決めます。
審査員は、現役ママでもある弊社のスーパーパート隊。“弁当を通して人格をも否定する”という辛口批評が信条です。
今回のテーマは「涼味」
涼味と聞くと「涼味、ここに極まる」でおなじみ「キンコーめんつゆ」を思い出してしまうのが鹿児島県民あるある。
よって涼味=そうめん、となりがちですが、スタッフのみんなはどんな弁当で勝負してきたのでしょう?全員そうめんだったら笑いますね。さっそく見てみましょう!
お弁当発表!
トップバッターはテクニカル植田さん……って初手そうめんかよ!
「いやいや、パスタですよ」
え?あ、ほんとだ、細いパスタでした。タイトルは……ボ、ボ、ボ……ゴメンなんて読むの?
「ボナ ジョルナータ、イタリア語で良い一日を!って意味ですね」
あぁ、そっちね、知ってる。ちょっと最近、老眼きててさ〜。ボアジョルニータね。
「ボナ ジョルナータ」
それね。バジルソースまで手作りなんだ!美味しそー!
次はテクニカル山野くん。こちらもパスタかな?
「いや、そうめんです」
そうめんかい!
ややこいな〜イタリア風だし。でもライム添えてあって涼やかさありますね。涼味は基本冷製だから、「冷めても美味しい」がうれしいお弁当と相性いいのかも?
お次はテクニカル日置さん。え?冷製おでん?ふぇ〜そんなのあるんだ!めっちゃおいしそーやん!
玉子や大根、ちくわといったおでんの定番に、トマトやみょうが、オクラなど夏の食材が入ってて新鮮!
「あちゃーかぶっちゃいました!」
ん?その声は……
テクニカル田村くん!まさかのおでんでかぶったかぁ。……なんか変化球狙ってかぶるのって、恥ずいね_笑
「いや!でもでも!僕はうどんもありますから!おでんの出汁で冷製うどんも楽しむという……」
はいはい、分かったから!でも確かに、うどんまで付くと弁当感が増していい感じですね!
設計・織田さんはどうでしょう?ほぉ〜冷し茶漬けですか!
「こんな感じで、氷も入れて冷た〜くしていただきます」
いいですね〜!
あれ?でも織田さん、これって材料切ってご飯にのせただけじゃ……
「次!次行ってください!」
あ、はい!なんかすんません!
テクニカル桓本さんいきましょ!
今回も「俺の」シリーズですね!ジャージャー麺って言うと辛そうな色味を想像しますが、オクラや豆苗?が盛られてたり餡の色も薄めで爽やかですね!
テクニカル石亀さんはまたまたオシャレなお弁当!“トマト”に“オレンジ”に“マリネ”に“パスタ”って!スマートな言葉しか並んでないな(ひがみ)
“煮浸し”も“ニビタシ”ってカタカナにしちゃってさ!ずるいし!(やっかみ)
経理・福迫さんはどんな感じですか?んまぁぁぁぁ〜〜!ごっつええ感じやないですか!
そうめんにおにぎり、焼き魚って完全に唐船峡!唐船峡をお弁当に詰め込んだ感じですね〜良き!さりげなく食材もたくさん使われてるしデザートもあるしで、相変わらずバランス最高です。
さ、お次はディレクター清水大地!暑苦しい営業スマイルですね_笑
顔の暑苦しさとは対象的に(失礼)お弁当は実に爽やか!ちらし寿司に生春巻とかしれっと無国籍感出してくるあたり、さすがのシティーボーイやなぁ。
お弁当のタイトル考える気ゼロやん、テクニカル・白澤さん。
「いや!冷!の大きな冷!麺ですよ」
ちょっと何言ってるか分かんないす。弁当は冷麺直球勝負でうまそうだよ。あっついときはこういう冷製の麺をズズッとすするに限るよねぇ。分かります。
冷麺もうひとり。ディレクター上大川さん、通称かみおです。写真で笑うのが苦手な彼女。マスクも相まって、なんだかサイコみを感じるのは私だけでしょうか?(というか実際サイコパスな一面を持っています)
こんにゃく麺はカロリーオフのヘルシー麺。そこにたっぷり具材をのっけて良さげですね!水ようかんは小豆を煮るところから手作りの、何気に力作です。
そんな(どんな)かみおと同い年のディレクター榊原さん。「ベガハウスの孫」的存在です……と私は勝手に思っています。おこづかいあげたい。
レモンをくり抜いた器にレモンゼリーがポイントですね。というかお肉が足りんじゃないね〜?若けたっでもっとずんばい食べんね〜。
さ!そして設計・小斎平さん、通称こささんです!そば寿司って初めて見ました〜!
「思ったより綺麗にできて、自分でもびっくりです」
や、ほんと綺麗です!食べるのもったいないくらい!
「私もそば寿司つくってきたんですけど!」
は!その声は?(2回目)
プランナー長田さん!ほんとだ、そば寿司だ!……でもこささんのを見たあとだと正直見劣りしますね……
「おいっ!
でも私のメインは揚げびたしなんで」
おぉ!確かにそっちは彩りも綺麗だし食欲そそりますね!
「そっちはって……」
はぁぁぁぁぁぁぁ〜。
そろそろ私、広報・塚本の弁当いきますね……。結論から言うと失敗です。
違うんですよ!
タイトルはいい感じでしょ?そっちを先に思いついて、どんなオドロオドロしい冷し中華をつくってやろうか!と思ってたんですけど考えがまとまらず……
結果、ただかわいいオバケのいる普通の冷し中華になりました(絶望)
「ふふ、塚本さんのやりたかったのはこういうことでしょ?」
そ、その声は!(3回目)
設計・赤崎さん!
さ、さ、さ、貞子やん!
真上から見た貞子やん!「きっと来る」って……もうだいぶ来てますけど!
「舞茸ときくらげ、かいわれなどでオドロオドロしさを演出してます。井戸の中のドス黒い液体は“ごはんですよ”です♡」
です♡って……。赤崎さん、そういう方向もいけるんや。確かにこういうのがやりたかった!こういう方向の涼しさを目指してました!
谷の茶番にお付き合いください。
さて、そんなわけで審査対象16名のお弁当が出揃ったよ、プランナー谷さん。そろそろ君の出番だ。
「フフ、待ちくたびれましたよ……」
そう?したら君も普通の弁当つくってくれ。
「……今日はこれを使います」
無視か。なに、本葛?皆さんも、彼が何をつくっているのか考えながらお読みください。もしくは審査のところまで読み飛ばしてください。読み飛ばし推奨。
本葛を水で溶きます。なに?だんご?
「違います」
一度濾してからバットに流して薄く広げます。生春巻の皮?
「違いますね」
それを湯煎にかけます。湯葉的ななにかだ!
「違います、分かっててわざと間違ってません?」
(ち、バレたか)
火が通るとこのように透明に!葛切りですね!
「そのとおり!でもこれだけじゃ終わりませんよ……フフ」
え?(いや終われや)
「氷ブロックを砕き、器もイチからつくります!」
怖い怖い!谷さん目がイッてるから!
「静かにしてください。最後に抹茶を点てます」
「できました!葛切りと抹茶の甘味セットです」
甘味って!ついに昼飯ですらなくなったな……。言っとくけど850円じゃ原価割れ甚だしいからな。
「うま!めちゃめちゃうまいっすよ、つかもっさん!」
はは、良かったね。じゃ、いくよ?本筋に戻るからね?
いざ、審査!
ふぅ!やっと審査にいける!
まずは社長賞、お願いします!
「これ!」
おぉ!孫(榊原さん)の弁当!なぜですか?
「いまレモンにハマってるからさー」
超個人的理由!
それでこそ社長です!
そして!地獄の門よりこの二人を召・喚!スーパーパート隊の審査を始めます!まずは個人賞の発表です。
Oさん賞は日置さん!
トマトの湯むきをちゃんとしていたり、彩りへの気遣いが高評価!
Sさん賞は小斎平さん!
そば寿司という珍しさと完成度、そしてにじみ出る素朴さに目が離せません!
というわけで、ここから寸評ショー始まりまーす!
「え、これ、なんて読むんですか?ボ、ボン……分からないですね、次!」
まさかのタイトルでアウト!
でも、それってお二人の語学力の問題では?
「…………はい?」
あいえ、何でもありません。あるはずがありません。
「次は『俺のジャージャー……?』
これ、「麺」という字、間違ってますね」
うそでしょ!?…………マジだ!
「左側のとこ、走じゃなくて麦ですよ、次!」
今回は弁当の評価すらしてもらえないのか……?どう思います、植田さん。しれっと参加してますけど。
「…… ……
…… …… ……
…… …… …… ……」
なんもないんかい!散れ!
「この人も“麺”間違ってる。より明確に間違ってる」
「それに、麺の上に白ごまとか、何かちらしてほしかったですね。ちょっと殺風景かな〜」
「これ麦茶ですか?」
…………いや、つゆでしょ。
ここに麦茶置いてたら、「麦茶どけろ」って僕言いますよ。
「あぁ〜、つゆとか持ってこれる人だったんですね」
ちょ、ん?……そこまで気が回らないヤツと思われてた?
「え、これってもしかして貞子!?わー私この映画キライ。怖すぎません?」
まぁホラーですからね。
「井戸の中の黒いの、これ海苔の佃煮ですか?入ってるのすごいですね。芸が細かい!」
「え……」
なんですかOさん。タメないで怖いから。
「貞子って裸でしたっけ?」
はだっ?……あぁ〜〜言われてみれば!Oさんの斜め上をいくツッコミ出たぁ〜〜。
「パスタはきれいなんですけど、煮浸しが少し色が暗いかなぁ。とうもろこしの粒が断面になっちゃってて。黄色い粒が見たかったなぁ」
「それを言ったらこれもかな!粒が取れちゃってる!詰めが甘いですね」
そしたらこのお弁当は?Sさん賞と同じそば寿司ですけど(焚き付け)
「あーー…………、さっきのを見たあとだと、ちょっと残念ですね。具も一つだし、麺も揃ってないし」
わははっ(笑)じゃー最後にシティーボーイのは?
「これレモン、全部食べるんですかね?」
どうなの?しみちゃん。
清「いや、レモンは食べるもんじゃないですwww 絞るんですよ」
wwwってなんだよ、分かっとるわ20代め!生春巻に絞るだけなら、こんなにレモンいらないでしょって言ってんの!
清「ちらし寿司にかけるんですよ。酢飯ならぬレモン飯にするんです」
なにそれぇ〜。なんかすぐオシャレ感出してマウント取ってくるんですけどぉ〜。お二人からもなんか言ってやってくださいよ!
「清水さんてあれですね。レモンのせときゃいいと思ってるでしょ?レモンにかぶれてますね」
そーだそーだ!レモンかぶれ!
……というわけで、そろそろ今回の優勝決めましょうか?
「そうですね。実はもう決まってるんです。彩りもきれいで品数も多くてボリューム満点でフルーツまでついてくる!」
「単純にこれが一番食べたい!」
というわけで今回の優勝は……
……
……
……
……
……
……
バーーーーン!!
おめでとう!福迫さん初優勝でーす!
今回のお弁当はどんなところを工夫しましたか?
「涼味と聞いたらそうめん流ししか思いつかなくて_笑
唐船峡で食べる、あの感じが出せたらなぁと思ってつくりました。とっても嬉しいです〜、この賞状、額に入れて飾りますね♪」
ぜひぜひ!福迫さんの優勝は、僕からしたら遅すぎたくらいです。
というわけで第11回大会優勝は経理・福迫さんでした!
次回のテーマは久々の食材縛り。ズバリ「きのこ」です!
きのこ料理といえば炊き込みご飯ですかね〜。きっと鹿児島は残暑きびしいと思いますが、お弁当は秋色になるといいな!
では、次回もお楽しみにー!