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住まいの手引き
2020/02/16

※約400邸の実績。一級建築士のいる工務店「ベガハウス」のブログです。
間取りのご要望を聞かせていただくと、高確率で出てくるご要望!それは「車を降りて雨に濡れずに玄関まで行きたい!」です。梅雨時期は特に、車までの少しの距離がおっくうだったり、傘をさす手間が面倒だったり。買い物袋がたくさんあるときも大変ですよね。
ということで今回は、そんなご要望を一発解消する「インナーガレージ」のメリット&デメリットを解説します。おまけで、「車を愛する人のためのインナーガレージ考察」もお楽しみください。

車を格納するためのスペースを、住宅の一部に組み込んだガレージのことです。「ビルドインガレージ」という言い方のほうが、しっくりくる方も多いかも知れませんね。
シャッターやドアをつけて、車庫のような空間にする場合もあります。車だけでなく自転車やバイク、ベビーカーなどもしまえるので、ご家族で色々な使い方ができそうですね。
※デメリットに関しては、建築の専門的な部分に関係している上に、支払う金額にも絡むので、実際に依頼をする住宅会社にご相談いただくのをおすすめします。

30坪の敷地に建つおうち。車2台分のガレージ。桜島を臨む眺望のよい土地ですので、2階リビングです。

中庭のある平屋のおうち。ガレージ内の暗さを和らげるために屋根に開口を設けて空からの光を入れています。

狭小地に建つスキップフロアの3階建てのおうち。玄関アプローチの隣に1台分を確保しました。外収納とつながり出し入れがしやすいです。

スキップフロアと中庭のある高天井の平屋のおうち。玄関出たらすぐにガレージ2台分。こちらも外収納とつながって外のものを出し入れしやすい。

角地にたつL字型の2階建てのおうち。中庭とつながる場所に1台分を確保しました。軒下を通って玄関へ。
「雨に濡れずに玄関へ行ける」ようにする方法はほかにもあります!軒(のき)を長く出したり、敷地次第では通り抜けることができる「車寄せ」という考え方もありますね。

写真のおうちは平坦な角地でしたので、土地のカドから入って軒の下に停め、そのまま前進で出発できるように設計しています。ちょうど、ホテルのロータリーみたいな感じですね。

さて、ここからは少しディープなお話になります。車を愛する弊社スタッフに聞いた、「車好き目線のインナーガレージ」です。すでに車を愛しちゃっている方には「分かる!」というお話。
「次の車は大事に乗りたいな」という方にとってもタメになるお話ですよ。

日本中、いや世界中にくまなく放射されている紫外線。乙女の肌の天敵は、実は車の天敵でもあるんです!車体の塗膜にジワジワとダメージを与え続け、新車のときは鮮やかだったボディが、いつしか色あせ、くすんでしまう……。
紫外線量は南に行くほど多くなるので、南国の方ほど注意が必要です。
南国と言えば、鹿児島の方は桜島の火山灰にも要注意!火山灰は細かな粒状の鉱物。硫黄成分なども含んでいます。雨に流されず付着した火山灰は、塗膜表面のクリア層を侵食してしまいます。黄砂も同様に鉱物なので、細かな傷の原因になります。
住宅の壁と天井で囲まれたガレージなら、上からも横からも紫外線と火山灰・黄砂を防いでくれます。

オイル交換したり、ウィンドウォッシャー液を補充したり、あれこれいじったり。車好きなら、やりたいことがいろいろあります。でも、そんな時に必ず晴れるとは限りません。
ビルトインガレージの床面は、外に向かって水が流れるように勾配をつけてあるので、多少の雨でも気にせず作業ができます。

「今日はいい天気だからクルマでも洗おうかな」
……これ、残念ながらあまりオススメできません。
よく晴れた日に、日光を浴びた車体は思っている以上に高温になっています。屋外で洗車している最中に、ボディ表面の洗剤が乾いてしまったり、洗剤を洗い流したあと、拭き取る前に乾いてしまったことはありませんか?
……それが水染み、水アカの原因。特に濃色車で目立ちがちです。
それを防ぐためには、まだ陽が高く登る前に洗車を終わらせてしまうか、曇りの日を狙って洗うか。かと言って「今日洗いたい!」という時もありますよね。
少し広めのビルトインガレージに水栓を設けておけば、晴れの日でも日射を気にせず洗車ができます。さらに雨の日でも、翌日のドライブに備えて洗車しておく、なんてこともできます。
住まいをつくるなら、愛車にもガレージを。車好きとしては叶えたい夢の一つです。
というわけで、「インナーガレージ」の特徴を解説させていただきました。ざっくりまとめると
そのかわり
というところでした。
ご参考になれば幸いです。
ではでは。